卒業生紹介
皆さんの夢を応援します
寄稿
努力を見てくれている人は、必ずいる。心折れることがあっても自分を信じて頑張れば大丈夫。
KUMI茶菓
河野 求実子 様
「実店舗がある」信頼感は思っていた以上でした
中国茶スイーツとアイシングクッキーのお店をやっています。
お店を始めたきっかけは、前に勤めていた中華料理店で中国茶について勉強する機会があって、知るほどに面白くて、これを楽しむ仕事をやってみたいと思ったから。
初めは、手作りのお菓子と中国茶を楽しむ「おうち教室」みたいなのを考えていて、月1回、お寺とかでやっているイベントに出店したりもしていましたが、でも認知度もない状態でおうちにお客様を呼ぶというのも難しいかなと思い、「店で販売するところからやってみよう」と切り替えました。
お店になる場所を探していた時に夢CUBEでの起業応援について知りました。ちょうどこういう企画が奈良にあって、募集もしているというのは良いタイミングでした。
ただ応募のほうは時間もそれほどなかったので、気づいたら「もう明後日が締め切りだ」みたいな、本当にバタバタしていた感じです。
採用していただけたのは、中国茶とスイーツというテーマにオリジナリティがあったからかもしれませんし、当時アイシングクッキーのお店がこの辺ではあまりなかったというのもあると思います。
店を持って一番良かったのは、お客様と対面で声を聞けることです。
特にアイシングクッキーって「美味しくない」というイメージを持たれる方が多いんですが、実際に食べてみて「美味しいものもあるんだね」みたいな感想を頂けたり、商品を考える上でも「こういうの作ってほしいです」といったお声が聞けるのは、やっぱりSNSを見るだけじゃ得られない、店舗ならではの大きな経験になったと思います。そのお客様の口コミから来ていただいたりというのもありました。
それと「実店舗がある」というのは、私が思っていた以上にお客様にとって大きかったみたいです。イベント出店だといつ出るか分からないけど、何をするにしてもお店を持っているという事実が安心だということですね。
夢CUBEでの3年が今の商売にも生かされています
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夢CUBEは小さなお店の集まりなので、ご近所さんと毎日「おはよう」「今日はこんなんだね」って言える関係があったり、先に卒業される先輩方との出会いがあったりするのがありがたかったです。
私がいた時は、店の入れ替わりはあまりなくて、今でも何かあった時に相談できるような当時の仲間がいます。夢CUBEでの3年が今の商売にも生かされている部分は結構あります。
例えば、新しい商品がどんどん生まれていく中で、当時作った商品を今見返して「やっぱりこういうのが売れるな」「あれ良かったよね」とか思い出して作ってみたり。
また初めての店舗販売だったので、商品の陳列に悩んだのも良い経験です。季節や天候によっては店の中が見えづらかったり、朝日や夕日で商品が日焼けしてしまったり、そういうのを全然知らなかったので、他の店を参考にしたりしながら見せ方をよく考えていました。独立に関しては「早い人は3年を待たずに1~2年で夢CUBEを卒業する」と聞いていて、でも自分がそうなれるとは思っていなかったんですが、やっぱり負けたくないというか、自分の店がなくなるのは嫌だという気持ちがどこかから芽生えてきたんです。さらに何かのタイミングで近くのお店が空くというのを聞いて、よけいに「できるかな」っていう感じになりました。
将来はイートインをやりたくて、そのビジョンも漠然と持っています。中国茶のイベントって本当に人が集まるんです。でも、そういうコアなファンの方々に対して中途半端にやるのも怖いので、まだそんな手をつけられていませんが。 -
夢CUBEでの経験を通して最も実感したのは、「ちゃんと見てくれている人はいる」ということです。
お商売をしていると、売上や他店のSNSフォロワー数などを見て、つい心が折れそうになる時もあります。それでも「やるしかない」と折れずにちょっとずつ自分の思うことをやっていけば、続けていけるのだと思っています。
当時は休みの日も店に出て作業をしていたので「あの店、いつも何かしてはる」と思ってもらえていたようです。
独立してもう4年になりますが、いまだに「ここ(夢CUBE)に店あったね」と言ってくださるお客様もいらっしゃいますね。
夢CUBEというコミュニティは、お客様や他の出店者に自分の取り組みが自然と伝わる場所でした。
もし単独の路面店だったら、そんなふうに頑張りを見てもらう機会は少なかったかもしれません。もちろん見てもらうために頑張っていたわけではありませんが、誰かに見られているという環境が励みになり、良い方向に転がることも多かったと思います。
すべてがうまくいったわけではありませんが、「とにかく動いていたな」と思える時間でした。
店舗情報
住所:奈良市餅飯殿町35
電話:0742-87-1784
営業時間:10:00〜19:00
定休日:毎週木曜日+不定休